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2018/03/23 11:57

同朋舎新社では「平安・鎌倉時代の重要文化財「別尊曼荼羅」を保護し、未来に伝える図像集『密教図像集』刊行!」のクラウドファンディングを実施していますが、この場をお借りして、仏教や曼荼羅を理解するのは難しいと感じる方々も多いことと思いますが、身近でわかりやすく、ご紹介していきます。

今回は本コーナー初の「密教図像集(仮)」の執筆者紹介です!今回ご紹介する先生は「佐々木大樹先生(大正大学専任講師)」です。


佐々木先生が所属する大正大学は、東京都豊島区にある仏教系の大学です。

天台宗、浄土宗、真言宗の3宗派の学部、大学院の課程が完備しており、多くの仏教界の逸材を世に送り出し続けております。

都心部にありながら構内は、喧騒とは無縁な落ち着いた空間にモダンな建物が整然と並んでいて、馴染みのブッダの像が人々を見守ってくれているところなど、仏教系の雰囲気が感じられます。


研究室の中は、充実した専門書、文献、資料が整然と並べられており、学問の府を実感させられます。


佐々木大樹先生からのメッセージをお届けします。

『曼荼羅集』のリポート(佐々木大樹)

現在、廣澤隆之先生の監修のもと、武内孝善先生、林温先生、川崎一洋先生、那須真裕美先生と連携しながら、興然撰『曼荼羅集』を公刊すべく鋭意、原稿の執筆に励んでおります。

『曼荼羅集』以前にも、『十巻抄』や『別尊雑記』といった図像集がありましたが、この『曼荼羅集』は別尊曼荼羅に特化する点が特徴とされています。編者である興然(1121-1203)は、当時、独自解釈によって別尊曼荼羅の図様が次々に作られる現状を鑑み、今一度、原典となる経軌を精査し、基本図様を示すため本書を編纂したとされています。

当初の『曼荼羅集』は、簡単な曼荼羅配置図のみを記載したものでしたが、後に弟子の光宝(1177-1239)によって美しい図像が加えられ、今に伝えられています。

私は、現在「仁王経曼荼羅」「仏眼曼荼羅」「摂一切曼荼羅」の解説を書いておりますが、どの曼荼羅も私心を極力排除し、経軌の文字情報を忠実に図絵化しており、その再現力の高さに驚かされます。仏の聖なる世界、祈りの原初イメージを探る上で、この『曼荼羅集』は格好の資料となることでしょう。

ぜひ、発刊を楽しみにお待ちいただければと思います。

「平安・鎌倉時代の重要文化財「別尊曼荼羅」を保護し、未来に伝える図像集刊行!」プロジェクト詳細はこちら!

同朋舎新社お便りは毎週更新してまいります。次回もぜひご覧ください。

弊社のクラウドファンディング平安・鎌倉時代の重要文化財「別尊曼荼羅」を保護し、未来に伝える図像集刊行!活動報告より転載(2018年3月23日公開記事