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2018/06/05 12:55

親鸞文学全集〈大正編〉第7巻「石丸梧平『戯曲人間親鸞』・茅場道隆『戯曲 親鸞』」が先日より発売になりました!



「その喜びは、更に新しい悲しみへの道であった」(石丸梧平『戯曲 人間親鸞』より)


「いかに生きるべきか」を描き、大正期親鸞ブームの代表作となった大ベストセラー小説『人間親鸞』を五幕の戯曲で石丸梧平が再表現。また、人吉の僧侶、茅場道隆が力強く教えに向う親鸞像を通して、真の救いとは何かを問う。


第7巻は2作品を収録しておりますが、戯曲 人間親鸞の著者石丸梧平は小説『人間親鸞』(本全集第一巻)が大正当時大ベストセラーになり、一躍有名になった作家です。

その小説を舞台用(戯曲)に書き換えたものが本作品で、実際に上演され好評だったそうです。本作品もそうですが、戯曲作品はセリフのみで構成され物語が進んでいくので、さらりと読めてしまうところがうれしいところ。


悩める青年期の親鸞にスポットをあてた内容で、悩み苦しんで吐き出されるセリフの数々に胸をうたれます。


本全集の第一巻の小説版『人間親鸞』と第二巻の『受難の親鸞』を合わせて読んでいただければ、より石丸が描きたかった親鸞像が見えてくると思います。

ぜひ合わせて読んでいただきたい作品です。


また、同巻収録の茅場道隆『戯曲 親鸞』では、石丸と同じく悩む親鸞を描いていますが、荒々しくも感じられる青年親鸞の行いが、その分さらに苦しい心の叫びとなって胸に迫ってくる作品です。戯曲作品ならでは、名セリフがいたるところに散りばめられているところにも注目です。


実は、茅場道隆の書籍は全国の図書館を探してもわずかな冊数しか所蔵されておらず、作者自身についても全く情報がない状態からのスタート。今回刊行にあたり調査をし、監修の龍谷大学の大澤先生のご尽力により熊本県林照寺の元ご住職であったことがわかりました。現地取材を行い、茅場が書いた書や絵、そして人物像なども解説で紹介しています。本全集でしか読めない内容です。


ぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。


【本書あらすじのご紹介】

『戯曲 人間親鸞』(石丸梧平) 

範宴(親鸞)が修行を積む比叡山では、規則に反し、僧侶同士や茶屋女との恋愛が密かに行われていた。ある日、親友の法善はこの行いがばれて比叡山から追放されてしまう。


戯曲 親鸞(茅場道隆)

「もったいぶって経を読んで――それが何になるんだ」。比叡山での修行生活に疑問を抱いた範宴(親鸞)。自暴自棄とも思える行動をする範宴に法師達が批判を寄せる。


親鸞文学全集〈大正編〉第7巻の商品ページは以下のURLよりご覧いただけます。

URL:https://dohosha.thebase.in/items/11547517


次回は「親鸞文学全集〈大正編〉 第8巻」をご紹介します。