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2018/06/18 12:41

現在開催中の「親鸞文学全集」新巻刊行フェア(6/23まで)に合わせて、各巻のあらすじやポイントをご紹介をしていきます。
本日は親鸞文学全集の「第5巻『人間苦の親鸞』(松田青針)」のご紹介です!




「お上人様、極楽ってのはあるんかね」。

流罪先の越後の村人たちとのふれあいの日々を通して、

真の親鸞像に迫り、人間親鸞を描こうとした、柏崎の僧侶、松田青針の意欲作。


【本書のあらすじ】

妻子を京へ残し、越後へ流罪となった親鸞。京への募る思いを抱きながら、弟子の西仏と性信と共に念仏を称える日々を送る。ある日、漁師の勘太郎が海で瀕死の大けがをしてしまう。

妻のおてんは懸命に看病をするが……。老いや病の苦しみ、愛や金そして生への執着、死への恐れ……。この世の苦悩に向き合いながらも、なお生きようとする人々との交流を描くことで、真の親鸞の姿を探し求めた一作。

*解説は本書監修者の大澤絢子氏(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)。


【★ココがポイント★】

流罪先の越後を小説の舞台として選んだ柏崎の僧侶、松田。生きて行く上での困難や悩みを抱えた村人たちと、共に過ごす日々を丁寧に描いた作品。ありふれた日常のなかにこそ潜む正気と狂気の紙一重の危さが見事に表現されています。

また、ここで描かれる親鸞は、救いの主ではなく、生きることの切なさや苦しさを村人たちと同じように感じ、涙する一人の人間として描かれています。「仏にならんとして人間に還った人」として親鸞を描いた松田の姿勢も感じる一作です。


【著者紹介】

松田青針(18801962)柏崎市生まれ。僧侶。新聞記者、刑務所教誨師を経て、正法寺住職となり、法話と執筆活動に力を注いだ。



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