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2018/06/19 13:19

現在開催中の「親鸞文学全集」新巻刊行フェア(6/23まで)に合わせて、各巻のあらすじやポイントをご紹介をしていきます。
本日は親鸞文学全集の「第6巻『大凡愚親鸞』(松田青針)『戯曲 親鸞』(江原小弥太)」のご紹介です!




直面する老い、そして死。

柏崎の僧侶、松田青針が『人間苦の親鸞』に続いて、親鸞の最晩年の温かな暮らしを描く。

また、ベストセラーとなったキリスト教文学『新約』を書いた江原小弥太の戯曲を収録。


【本書のあらすじ】

『大凡愚親鸞』(松田青針)

流罪を解かれ、京へ戻った親鸞。老いを感じつつも著述に没頭する日々を過ごす。そんな中、若く純朴な弟子の唯円は親鸞が普通の人間だという証拠を見つけたと蓮位に話す。


『戯曲 親鸞』(江原小弥太)
流罪先の北越の漁村。親鸞は妻玉日や息子房丸への思いを胸に念仏を称える毎日。そこへ西仏が京から帰ってくる。

*解説は本書監修者の大澤絢子氏(龍谷大学世界仏教文化研究センター博士研究員)。


【★ココがポイント★】

柏崎出身の二人、松田青針と江原小弥太がともに親鸞を主人公に描いた作品を収録。

松田の『大凡愚親鸞』は、『人間苦の親鸞』に描かれた時代よりも数年後、晩年の親鸞が主人公です。人間としての描写にこだわった松田ならではの親鸞像に注目したいところです。老いや死から逃れられない、切なさや苦しさ、悲しさがありつつも、物語全般に漂う温かな空気を感じさせる作品です。

江原の『戯曲 親鸞』は、松田の作品(第5巻『人間苦の親鸞』)に影響を受け、同じ越後を舞台に書いた作品です。当時の親鸞流行時におこった「本物の親鸞」「偽物の親鸞」という論争について、江原の書いた親鸞像には批判も寄せられたそうです。しかしそれに対し江原は何と返事をしたでしょうか。この答についてはぜひ解説ページをご覧ください。親鸞ブームを知るうえで、貴重な一意見ではないかと思います。ぜひお読みください。


【著者紹介】

・松田青針(18801962)柏崎市生まれ。僧侶。新聞記者、刑務所教誨師を経て、正法寺住職となり、法話と執筆活動に力を注いだ。

・江原小弥太(188219789柏崎市生まれ。作家。『越後タイムス』の記者、書店経営などの後、『新約』を刊行し、ベストセラー作家となる。



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 URL:https://dohosha.thebase.in/items/9777011

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